一人暮らしや独身に保護猫の里親条件が厳しいのはなぜ?理由や飼う時の注意点

猫を飼いたいなと思った時の選択肢として、ペットショップやブリーダーから購入する他に保護猫を貰い受けることも増えてきました。

最近は保護猫カフェから仲良くなった猫を迎えるという方も多いようです。

保護猫は雑種の子がほとんどなので、特定の病気にもなりにくく、いいところがたくさん!

ただ保護猫を貰い受けるのって何かしらの条件がありますよね…。

特に多いのが単身世帯には渡さないというものです。

私も保護猫団体に所属する前は『どうして単身世帯はダメなの?そんなこと言ってたら譲れる猫の数も限られてしまうんじゃないの?』と考えていたのですが、猫の保護活動をしていく中で見えてきたちゃんとした理由がありました!

ということで今回は保護猫を貰おうと考えている方にむけて、

  • 一人暮らしや独身に保護猫の里親条件が厳しい理由
  • 保護猫を飼う時の注意点

この2つを私の経験と一緒に伝えていきたいと思います!

目次

一人暮らしや独身に保護猫の里親条件が厳しいのはなぜ?理由や飼う時の注意点

猫を飼いたいと思ったときに保護猫を迎え入れるという方法も最近は広く知られるようになりました!

ただそこでいざ保護猫を見に行こうと思ったところ、残念なことに一人暮らしや独身の方にはお譲りできませんなんてことも多いです。

これは一体どうしてなんでしょうか?

一人暮らしや独身に保護猫の里親条件が厳しい理由

保護猫の里親になる条件によく「一人暮らし」や「独身」でないことがあるのはどうしてでしょうか?

実はちゃんと理由があり、その最たるものが『飼い主に何かあったときに猫はどうなるのか』がとても不明確なため。

例えば飼い主が入院することになった、はたまた事故死してしまったなんてことも生きてる限りないとは言い切れません。

そんなとき猫と飼い主しかいない状態なら猫はどうなってしまうのか?

まさか誰にも気付かれず飢え死に?

はたまた、遺族に捨てられてしまう?

その点がとても曖昧で猫にとって良くない結果にならないとも言えないので保護猫団体は一人暮らしの方には譲らないとしているところが多いんです。

私が所属していたところでは、一人暮らしでも自分に何かあれば親や兄弟が見てくれると話が付いている場合は譲っていました。

同じようにもし自分に何かあった時の対応として猫のお世話をちゃんとしてくれる人がいるのであれば、ということで里子に出す団体はあると思います。

ただそのお世話をしてくれる人は近しい親族が望ましいです。

友人などだと関係性が切れてしまうことも少なからずあるため、保護団体としては信頼性という面で親族の方でないとNGなことも多くあります。

このような事情から保護猫を迎える時は親や兄弟を後見にすることをおすすめしたいです。

また自分に何かあったときに親族が見てくれるという場合も保護団体としては確証がないため、譲渡の際に親族の方の署名捺印を貰うことも多々あるのは注意しておきましょう。

最もいいのは猫の里親会などに後見の方を連れて見学に行くことです!

そうすれば猫ボラから見ても、ちゃんと考えてくれているという証になりますし印象が全く異なります!

なんでそこまでされなくてはと思う方も多いと思いますし、事実私もそう思っていましたが、瀕死の野良猫を保護して各ボランティアの家で大切に育てた猫たちなので、どうしても猫の幸せを考えてお手間を取らせてしまうことがあります。

無責任な飼い主がいなくなればこういったことも将来的にはなくなるかもしれませんね。

ただ自分に何かあってもとくに猫を見てくれる人はいません、という方には不安がつきまとってしまうので譲らない場合がほとんどになってしまうんです。

さてこれが最大の理由になりますがもう1つ、独身者が厳しいわけ!

それは『結婚など人生の転機となる場面で確実に猫をそのまま飼えるか』この点がなんとも言えないからです。

猫を連れてきていいと言ってくれない人とは結婚しない、という方も大勢いると思います。

ただ残念なことに結婚を理由に猫を捨ててしまう人が多くいるのも事実なんです。

実際、結婚相手が猫嫌いだから・猫アレルギーのある人だからという理由で猫を捨ててしまう人が存在します。

そして中には自ら保健所や保護猫団体に猫を持ち込む人までいます。

そういった無責任な飼い主がいるせいではあるのですが、里親希望の独身者が本当に結婚しても猫を捨てないかどうかを会ったばかりの保護猫団体の人にはわからないので、独身者は里親不可としてしまっているんです。

猫好きな方にとってはとても理不尽な理由ではありますが、こういった点から一人暮らしや独身者の里親条件が厳しくなっています。

また私が所属していたところでは里親希望者に金銭を貰うということはありませんでしたが、キャットゲージは絶対に買っていただくなどある程度事前にしてもらうことがありました。

これはゲージなどを猫に必要なものだとして当たり前に買えないと猫を育てて行くことは難しい、またお金を1円もかけないと虐待してしまう人がいるという点からこうしていました。

金銭を受け取る団体も虐待防止のためにしているところがほとんどだと思います。

なんでこんなものが?と思うような条件が多い猫の里親ですが、全てに理由はあるので猫の里親を考えたときにはその条件などをよくチェックしてみてください!

また一人暮らし、独身の方両方に言えることですが、後見人をきちんとしておく他にも

  • すでに今猫を飼っていて誰から見てもちゃんとお世話ができて可愛がっている
  • 過去に猫を飼っていてちゃんと看取ってあげた

などの経験があれば信頼性はより高まります。

今または過去に飼っていて誰から見ても可愛がっていることがわかる飼い主なら、後見となる親族もきちんと見つけている方が大半ですし、猫を捨てたりしない・終生可愛がってくれるであろうことがわかるので安心できます。

保護猫を引き取り、何があっても最後まで面倒を見るという覚悟のある方は、一人暮らしや独身でも諦めずに後見人の準備は自分の経験や思いを真剣に伝えてみましょう。

保護猫を飼う時の注意点

基本的にはショップから購入した猫たちと変わりませんが、保護猫ならではの注意したい点もあります!

もちろん里親条件の中にある育て方を守ることはもちろんですが、脱走防止は特に気をつけたいところ。

生まれてからずっと完全室内飼いの猫は外を怖いものだと思ってるので出て行こうとすることもほぼないですが、保護猫はもともと外にいた子がほとんどなのでふとした瞬間に外へ行ってしまうことも多いです。

実際1度も外に出たことのない我が家の猫は玄関を開けていても外に出ることがないのですが、保護猫は窓からでも外に行ってしまいます。

もちろん完全室内飼いに慣れきったらそんなこともないですが、はじめて家に来た時は知らない場所である恐怖心なども相まって外へ行こうとするため、脱走防止は保護猫が家に来る前に完璧にしておく必要があるので注意!

またショップやブリーダーから猫を迎える場合はすでに病気持ちなんてことほとんどありませんが、保護猫は違います。

長く外で生活していると何かしらの病気を患っている子も多いです。

迎える前にその子がどんな病気を患っていて普段からどんな対応が必要か、悪化させないための病院代はいくらくらいになるのかなどは事前に調べておきましょう。

飼ってみてこんなはずじゃなかった、とならないためにも事前に調べておくことは大切です。

この2つは猫のためにも飼い主のためにも大切なので、注意しましょう。

また外よりも部屋の中の方が必然的に動き回る範囲も狭くなり、あまり体を動かせなくなるので運動不足・ストレス解消のためにたくさん遊んであげることも大切ですよ!

室内飼いに必要な部屋の広さやストレスケアなどについて別記事でも紹介しているのでこちらも参考にしてみてください。

猫の室内飼いに必要な広さは?運動や隠れる場所などストレスケアの注意点!

まとめ

一人暮らしや独身者の里親条件が厳しいのにはちゃんと理由があります!

  • 飼い主に何かあったときの猫の境遇が不明確だから
  • 結婚などの人生の転機に捨てられる可能性があるから

これらが主な理由になりますが、とは言ってもそのときにはこういった人に託せるなど具体的に話すことができれば単身者でもOKな場合があります。

また保護猫を飼うときは

  • 脱走防止を完璧に!
  • 患っている病気の確認

この2つは徹底するようにしましょう。

保護猫もとってもかわいいので、飼うとなったらたくさん可愛がってあげましょう!

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この記事を書いた人

猫飼い歴14年の無類の猫好き。
【猫健康管理士】の資格を持ち、猫の生態や健康に生きていくための知識を持っていて、猫と快適に過ごす方法やコツなどを紹介させていただきます。
また、猫を飼っている人の為の猫グッズを販売している「and.」のサービス運営を行っていて、保護猫団体への寄付を行い、精力的に保護猫活動を行っています。

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