猫を撫でているときや抱っこしているとき、猫から何か音が聞こえませんか?
ゴロゴロ、グルグルなど聞こえ方は様々ですが猫の身体に振動が見られるのと同時に音も聞こえるはずです。
この音なんだろうと思った方も多いのでは?
私もはじめて猫と一緒に寝たときにずっとこの音がするので『病気なのか⁈どこか悪いのか⁈の割におだやかな表情だし食欲もあるけど…』なんて思っていました。
そこで今回は同じようにこの音に疑問を持っている方のため、
- 猫が喉をゴロゴロ鳴らす仕組みや理由
- 猫が喉をゴロゴロ鳴らす意味やもたらす効果
これらをお伝えしていきたいと思います!
猫が喉をゴロゴロ鳴らす仕組みや理由! 意味やもたらす効果についても!
ゴロゴロ音出すんですよねー pic.twitter.com/9j4lHBz64j
— 我が家の黒猫 (@TodayisApril1) July 13, 2019
愛猫が喉をゴロゴロ鳴らしてくれるのは飼い主にとって本当に至福ですよね。
どんな気持ちでこの音を出してくれているのか気になりますね。
猫はどうやってこの音を出しているのか?
それになんでこの音を出すのでしょう?
気になることを見ていきたいと思います!
猫が喉を鳴らす仕組み
実はこの仕組みはまだはっきりとわかっておらず、血流の音や筋肉の音など色々言われています。
ただ多くの研究がされる中で完全なる解明には至ってないものの近年、最も有力だとされている説が『喉の筋肉によって振動する声帯に空気が通るため』というものです。
もともと声帯は喉の筋肉の動きにより開閉することができ、開けたり閉じたりすることで猫独特の鳴き声を出しています。
その声帯が喉にある筋肉の素早い伸縮の繰り返しによって細かく震え、そこに呼吸をしたときの空気が通ることであの音が出るというのが有力です。
実際に研究でも、空気を吸い込む時と吐き出す時の合間に一瞬ではありますが音が止まることもわかっているので、個人的にもこの説なんじゃない?と思っています。
喉を鳴らす理由
仕組みもですが、なんで喉を鳴らすのかもとても気になります!
実は子猫の頃に母猫とのコミニュケーションとして使っていたことが主な理由です。
生まれたての子猫は目も見えなければ耳もほとんど聞こえません。
そんな時に母猫はゴロゴロと音を鳴らして体を振動させることで子猫に自分が近くにいる・子猫に近づいていることを知らせます。
子猫もそのお返しのようなもので喉を鳴らして、自分の存在を示したり母猫に甘えたり自分は元気であることを伝えたりしています。
本来野生の猫であれば生後3ヶ月にもなると独り立ちするのでもう喉を鳴らすことは無いのですが、飼い猫は飼い主が永久的に猫の世話をして甘やかすので子猫のままの気持ちになり甘えたりしたいときに喉を鳴らします。
これが主な理由にはなるのですが、実は極度の恐怖状態にある時や死にそうな場面でも喉を鳴らすことがあるんです。
人も病気の末期症状だったり極限の状態にあるときは、苦痛を和らげるために脳内麻薬とも言われ快感を覚えるエンドルフィンと言う物質が大量に放出されます。
猫の場合もおそらくそれと同じだろうと言われていて、現在の状況から精神的に自分を保ったりするために喉を鳴らすこともあります。
全く違う理由があるのは面白いですね!
我が家のアメショーはもうすぐ1歳になるのですが、やはり甘えてくる時や一緒に寝ている時・撫でられた時などゴロゴロと音を鳴らしています。
もう3歳になるスコティッシュも抱っこしていたり一緒に寝る時はずっと喉を鳴らしています。
子猫のままの気分ということは、その分ちゃんとお世話ができていて甘えさせられる環境を作れていることにもなるので、ずっと喉を鳴らしておいてほしいものです。
[quads id=2]
猫が喉をゴロゴロ鳴らす意味
猫が喉を鳴らすのにはいろいろな意味があり、それは場面によって異なります。
喉を鳴らす理由はいくつかあります。
猫同士のコミュニケーション
これは先ほどの理由でも伝えた通りです!
母猫が子猫を安心させたり自分が近くにいることを伝えるためだったり、逆に子猫が母猫へ自分の存在を示す、そんな意味があります。
喜びや嬉しさ・満足感を示す
飼い主に撫でられてとても喜びを感じる。
留守番中に飼い主が帰ってきて嬉しい。
飼い主と一緒に寝ることができて満足。
いわゆるリラックスしている状態や嬉しさが爆発しているときにそれを表現する方法として音を出しているということ!
飼い猫の場合はこのパターンが1番多いと思います。
要求を伝えたい
ごはんが食べたかったり撫でて欲しかったり、何か要求があってそれを伝えるために喉を鳴らすこともあるんです。
何を求めているのかは猫によっても異なりますが、いずれの場合も飼い主に願いを聞いてほしいという気持ちから音を出します。
この時の音は普段のゴロゴロと違って少し音が高く、この音を聞くと人間は『何か緊急でしてほしいことがあるんだ』と思ってしまうようで、猫も使い分けているみたいです!
落ち着かせたい
これも先程言った通りですが、極限的状態にあるときは自分を落ち着けようとしたりして喉を鳴らします。
飼い猫だとこの意味で音を出すことはほぼないかなと思います。
喉を鳴らす効果
意味はあっても効果はないんじゃない?と思った方!
実は猫にも人間にも効果があります!
猫にとっては治癒促進
猫は他の動物と比べて怪我の治りが3倍ほど早いと言われていますが、それにはこのゴロゴロ音が関係しています。
骨の形成や強化を促す周波数と言うものがあるのですが、ゴロゴロ音はちょうどその周波数と同じなんです!
なので怪我を負ったりしてしまった時でも、喉を鳴らして骨に振動を与え通常よりも早い回復が可能に!
この効果から医療器具が作られたほどで、ゴロゴロ音は治癒促進に大変効果的であることがわかりますね。
人にとっては精神安定
ゴロゴロ音を聞くと副交感神経が優位になるためリラックスができ、さらにこの音はセロトニンと言う幸せホルモンを放出させるのでとても幸せな気持ちに!
猫が好きなだけの錯覚なんじゃないかと思ってしまいますが、研究によりデータとしてこの効果が出ているんです!
実際に治癒力や免疫力を高める副作用一切なしの良薬とも言われていて、フランスではこのゴロゴロ音を活用した猫によるロンロンセラピーが医療として組み込まれています。(フランスではゴロゴロのことをロンロンというため)
つまり猫を撫でるだけでストレスが解消されたり、幸福に感じられたりと精神的な安定を手にすることができるんです!
確かに猫のゴロゴロ音を聞くとなんだか安心できる気がします!
猫に触れるだけで幸せになれるなんて飼い主の特権ですね!
猫が何かを要求しているときは少し高い音がするので、何を求めているのか猫の様子を見て願いを叶えてあげましょう。
まとめ
猫が喉を鳴らす理由は解明されていませんが、声帯が関係している可能性がとても高そうです!
また適当に音を出してるわけではなく、理由も意味も効果もあります。
理由は主にコミュニケーションをとるためと、自分を落ち着かせるため。
意味はそれらに加えて嬉しさを表現したり要求を伝えたい気持ちがあります。
効果は
- 猫には自然治癒
- 人には精神安定
この2つの大きなものがあるので、落ち込んでいる時などは猫を撫でるようにしましょう!
私も猫を撫でて幸せを感じたいと思います!
関連記事
☆猫の尻尾が短くなったり膨らむ時は機嫌悪い?パタパタ振る時の気持ちや意味も!